曙ブレーキ工業は、東日本大震災で海水に浸かった車両のブレーキ周りを現地にて回収し、今後の自動車整備の状況を把握する為の調査を行った。外観は錆だらけだがスムーズに動く物、完全に固着して動かない物などに分けられるのだが、スムーズに動く物は適正にグリスが塗られている事が判った。そしてグリスの重要性を知りブレーキ専用のグリスを販売するに至ったのである。
曙ブレーキでは各自動車メーカーからの要求に応え、16種類のグリスに使い分けている。本来であればこの16種類を使用するのは望ましいのだが、実際の現場では非現実的であると考え、その中でも最高品質のもの３種類に絞り今回の販売に至る。
① AKB100　耐極圧性　（ブレーキシュー用）
高い圧力がかかっても油膜切れしない耐極圧性
② AKB200　耐水性　（ブレーキパット用）
高圧洗浄機の水圧でも流れない耐水性、ブレーキの鳴きに効果抜群。
③ AKB300　耐熱性　（カップキット用）
高温になるブレーキのゴム部分に最も優れた耐熱性
グリスも種類が豊富なので、用途に合ったグリスを使用してみては。